農林水産省が毎年発行している「山村振興事例集」(2010年版)が出版されました。
土佐の森・救援隊の活動事例が昨年度版に取り上げられましたが、何と、今年度版にも再度、土佐の森・救援隊の活動が優良事例として掲載されました!
昨年度、橋詰会長は山力コンクールで「全国山村振興連盟会長賞」を受賞しました。土佐の森・救援隊の活動が森林のみならず、山村振興を対象にしていることが認められたことであり、森林ボランティア、森林NPOにとっては、先の「森林・林業白書」に取り上げられたことと併せて、画期的な出来事です。
『森林』とコラボしたところの山村振興(人も見あたらず、資金も回ってこない限界集落ばかりの山村にあるものは、先人が営々として築きあげてきた、唯一のお宝『森林』だけです。)が注目されるようになりました。時代は変わりつつあるということでしょうか。この事例が、是非全国の目にとまり、土佐の森・救援隊の活動を参考にしていただく地区が増えることを祈りましょう・・・
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(中嶋健造<いの町>・正会員/情報担当理事・事務局長)
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山村の元気は、日本の元気 山村振興事例集
課題1 山村地域の農林業再生
1ー1 農林業の新たな担い手
土佐の森・救援隊では荒廃が進む山林において、森林ボランティアや退職者のセカンドワークとして参加可能な森林整備活動に取り組んでいる。中でも林地残材の収集運搬システムの導入は、森林整備による間伐材収入とあわせて副業的な収益も得られ、環境保全だけでなく新たな林業形態の仕組みを構築している。
高知県下では、森林組合による一括集約林業が主流になっているが、木材価格の低迷等によりコスト面等で十分な森林管理ができず、山林の荒廃が起こりつつあった。さらに県内山村部では過疎・高齢化の進行している集落が多く、土佐の森・救援隊が主に活動する旧本川村においても林業の収入源では生活ができないため従事者が減少し、放置林が増加していた。
橋本大二郎前高知県知事【写真】が県内の放置林対策として、森林ボランティアの必要性を提唱し・・・
自伐林家的森業を進める森林ボランティア