■神社の森
【写真】田野八幡宮でのC材祭り。軽トラにC材(薪原木広葉樹)を満載して「今日の晩酌代ができた!」とご満悦の在りし日の故好永さん(2014.11.20/田野町にて)
奥山の森(原生林・自然林)には、樹齢100年を越すような大樹がいくらでもありますが、人間の手が入った人工林、里山、集落周辺には、そのような大径木は滅多にありません。
しかし例外があります。スギ・ヒノキ・広葉樹などの大径木が忽然として群生している場所があります。そのような所には必ず神社があり、山神様、里神様など萬の神様が祭られています。
このような神社の森のご神木が台風などで倒れたときは、ほとんどの場合、森林組合などの林業プロが伐採・造材し高い値段で引き取られるケースが多いのですが、中途半端な大きさや芯が腐っているなど材質的に問題のある樹木は伐採だけして境内に放置される事も多々あります。放置されたA材にならない大樹は、C材として薪に加工して利用するには「最上級の原木」となります。まさに、放置されたご神木のある神社の森は宝の山です!
土佐の森グループでは、そのような「宝の山」でのNPV活動(C材祭り)を積極的に実施しています。
【写真】「木の駅ひだか」へ持ち込まれた田野八幡宮のお宝<ご神木>(エノキ/長さ180cm・直径60cm・重量350kg)、持込者は尾立隊員。勿論「
C材で晩酌を!事業」(C材1トン=3000円/隊員はモリ券)の対象ですので、尾立さんは、この薪原木の搬送活動だけで2モリをゲット、2日分の晩酌代を確保しました。
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[解説] 「神社の森」と「C材祭り」
神社のご神木が台風などで風倒木になった場合、そのご神木を薪の原木として、有難くいただくケースがあります。
これまでいの町の「
天神様/片岡レポート・
盆中搬あり」、佐川町の「
真人神社」、田野町の
田野八幡宮、安田町の「安田不動明」で、それぞれ薪原木の調達を目的とした「神社の森・C材祭り」を実施しました。
神社の森の風倒木伐採跡地のご神木は、土佐の森グループが行う「C材祭り」で「木の駅ひだか」へ搬送され、薪倶楽部のメンバーが薪に加工しています。有難い「ご神木の薪」ということで、この薪を使う薪倶楽部のユーザーの方にも、ご利益があるかもしれません。
【写真】真人神社(佐川町)のご神木。境内に林内作業車とユニックを持ち込み、土佐の森方式により搬出・集積・運搬活動を行いました。中央で活動の差配/指揮監督をしているのは神主さんではなく限界集落薪宅配を支える「
ヒゲの神様」田植氏。薪原木用広葉樹が不足している折、二礼二拍一礼の感謝です。
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[ひとくちメモ]
◆C材祭りとは?
奥山の森林、はたまた里山の森林などで皆伐・間伐作業、支障木・風倒木伐採などをしたあとの林地残材をC材として搬出・運搬する楽しく且つ実益を伴う「土佐の森方式のイベント」。軽トラックで参加者する方は、全員が「
C材で晩酌を!事業」を実践できます。
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須崎のC材祭り/皆伐跡地
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もとやまのC材祭り/間伐跡地
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木星の森C材祭り/支障木伐採跡地