ゆるきゃら/茂平とは?(漫画)
高知県日高村日下に生まれた、日下茂平(茂兵衛)は今から約300年ほど前(江戸時代中期頃)に活躍した、「土佐のねずみ小僧」とも例えられる義賊的な忍者です。
その存在は、坂本龍馬の祖父である才谷屋六代の八郎兵衛直益の書いた「巡水日記」にも登場し、実在が証明されています。
茂平は貧しい農民の子として生まれ、大きくなると庄屋の屋敷へ奉公に出ます。庄屋には美しい娘がおり、ふたりは相愛の仲となりますが身分制の厳しい世ということもあり恋は成就せず、庄屋の激しい怒りにふれて屋敷を追い出されてしまします。
悲観した茂平は死に場所を求めて猿田洞という洞くつへ入っていきます。そこで天狗(仙人)に会い、佐川市之丞(いちのじょう)とともに修業をして多くの法術を会得しました。
やがて、茂平らは近郷さらには高知城下の豪商・豪農から金品や米などをかすめとり、貧しい人々にわけあたえるようになりました。
そして、市之丞とともに高知城に盗み入ったとき酒宴用の酒に手を伸ばし、不覚にも熟睡してしまいふたりは捕まってしまいます。目が覚めるとふたりは縛られ、処刑されることに。しかし、首をはねられようとするまさにそのとき、茂平はどろんとねずみに化け縄を食い切り、とんびに化けた市之丞に乗って空高く飛んで行きました。その後、ふたりはついに人々の前に姿を現すことはなかったということです。
こういった人情味あふれる民話により、茂平は日高村民はもとより高知県民に広く愛され、庶民のアイドルとしてもてはやされています。猿田洞をはじめ、日高村には茂平ゆかりの地が今でも残っています。(HP「茂平マラソン」より)
【ゆるキャラ】もへいくん (C)くさか里樹
日高村出身の漫画家・くさか里樹さん作の、茂平をモチーフとした親しみあるキャラクターです。それにつけても、盗みに入ってお酒に手を出し捕まってしまうとは、いかにも漫画チィックですな・・・ん!?
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・くさか里樹さんプロフィール
1958(昭和33)年、日高村生まれ。高知追手前高校を卒業し、通所授産施設「昭光園」で勤務。青柳裕介に師事。
1980(昭和55)年、「ひとつちがいのさしすせそ」で漫画家としてデビュー。代表作は、「ケイリン野郎」「片翼同盟」「ヘルプマン!」「ファイブ」など。「ヘルプマン!」は現在も連載中。
ペンネームの由来は、出身地である日高村の地名「日下(くさか)」と、当時ファンであった俳優リッキー・ホイから。結果的に「草刈り機」と同じ読みになってしまった(本人談)。
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