■毎日新聞/高知版(2010.2.19)
森はかつて財産だった。山の人々は「将来の子孫のため」と思い、一本ずつ手作業で苗を植えてきた。
時代は流れ、今では山村から人が離れ、過疎・高齢化が進む。そして森の荒廃が進んでいる。
森を巡る現状と、将来の可能性に目を向けてみたい。【服部陽】
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◆再生へ
最近、不景気による雇用情勢の悪化や地球温暖化への関心の高まりで、林業や山村が注目され始めた。今月6日に高知市内であった県林業労働力確保支援センター主催の就業相談会には、昨年の2倍近くの104人が参加した。県内でも山村、林業再生に向けた模索が続いている。
森林ボランティア団体「NPO法人土佐の森・救援隊」(いの町)はサラリーマンや農家が本業を持ちながら、林業に携わる「副業型」を提唱し、昨年8月から自伐林家養成塾を開いている。(養成塾には県内外から22名の研修生が集まり、7名の自伐林家(卒業生)が育ちました。)
大規模型の林業経営とは違い、救援隊の中嶋健造事務局長は「山を良くするには、小規模でも自ら山を守る人が必要。副業なら参入しやすく、小規模林業は山村再生のツールになる」と説く・・・
>>>続き(中嶋健造/土佐の森・救援隊事務局長)
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新聞記事から(四万十通信)