NPO法人土佐の森・救援隊の新
活動拠点(事務局機能)、『土佐の森・日高事業所』の開所式が、6月定例会(平成24年6月16日)で実施された。
4月1日の仮オープンから随分経過しているが、前利用者(住友フォレスト)の置土産のバークの処理完了、佐川事業所からの薪小屋の移転完了、木の駅ひだかのオープンと、切れのいいタイミングがやっと訪れた背景である。
事務所看板は市川浩司隊員のお世話により、佐川町の著名な書道家北古味可葉さん(ファイテングドッグのオーナーのお母様)に揮毫していただいた。竹筆で書いたというユニークで、味のある書体である。
【写真】開所式
事業所の機械装備としては、前利用者から格安で譲っていただいたフォークリストが、佐川事業所で使っていた4tダンプ(仁淀川森林組合から購入)と併せて追加となり、「木の駅ひだか」には不可欠の装備が整った。
【写真】4トンダンプにC材をフォークで積み込み
何といってもこの事業所の一番の魅力は1.1haの広大な敷地である。佐川事業所の土場(林地残材の集積場)は森林組合の敷地の一部を間借りして手狭であったが、日高事業所では実に贅沢な木材(A材~C材まで)の置き方がこまめにできるのである。周辺のコンクリート舗装をしてない部分は隊員のための家庭菜園の畑として利用する余地もあるのが(また、ゴルフの打ちっぱなし練習場にもなるのが・・・ん?!)素晴らしい。従前と比較して随分安い借地料で契約していただいた3人の地権者に感謝しなければならない。またご当地を斡旋していただいた日高村役場の職員の方にも感謝である。
【写真】土佐の森・日高事業所(木の駅ひだか)
さて、この事業所の強みはかってお付き合いのあった仁淀川町などの林家からも、距離的に近く、多くのC材の持込みが期待される点である。既にオープンしている『木の駅ひだか』には5月連休明けから、数人の自伐林家の方、土佐の森グループ会員の「新・C材で晩酌を!事業」での出荷が始まり、1ヶ月で100トン程が入荷され、土場は「
都市森林」状態になっている。今後、さらに出荷者が拡がっていくことを期待している。
開所式であるが、昼間はアルコール抜きのお茶で開所式を祝い、晩の交流会は高知市の葉牡丹で14人の参加者により盛大に祝った。
わざわざ本山町から駆けつけてくれた時久恵さん、野尻萌生さんが乾杯の音頭を取ってくれた。「林業女子」として、全国的に有名になっていく彼女たちが実に頼もしく見えた。
【写真・左】交流会、林業女子の乾杯で・・・
こうした会員の皆さんに支えられながら、土佐の森・日高事業所を盛り上げて行かねばならないと意を新たにした一連の開所式セレモニーでした。
オチはなし・・・ん?
(片岡正法/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)
【漫画・右】日高事業所長兼「木の駅ひだか」駅長
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木の駅ひだか