森林救援隊からNPO法人土佐の森・救援隊、そして土佐の森グループへ
◆副業型の自伐林業と人材育成の取り組み
(国土緑化推進機構「間伐・間伐材利用事例集2013」より)
自分の森林を自身で管理し、自伐林業を推進して、林業振興と山村の復活を目指すNPO法人土佐の森・救援隊。坂本龍馬の「海援隊」に因んだ名前で、誰にでもできる、林地残材を収集運搬する自前のシステムを突破口に、副業型の自伐林業と人材育成に取り組む。
NPO法人土佐の森・救援隊が誕生したのは平成15年4月。その2年前に発足した前身の任意団体「源流森林救援隊」、さらに、その7年前当時の高知県知事であった橋本大二郎氏の発案で発足した森林ボランティア任意団体の魁「森林救援隊」(略称を「森援隊」と称していた。現在の土佐の森グループの「森援隊」とは無関係。)当時から、自伐林業を目指した。
誰にでも手軽に、しかもカネをかけずに意欲的に参入できるよう「モリ券」と「軽架線」による独自の集材・運搬システムを組み立て・・・
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■森林救援隊

【写真】森林救援隊(吾川村名野川/1997.10)
平成8年(1996年)に実践的な森林整備活動を行う「森林救援隊」が発足。高知県における森林ボランティア団体の草分けであり、NPO的な発想による活動理念は、その後に立ち上がった「によど川森林救援隊」、「森林救援隊四万十」、「源流森林救援隊(初代)」「NPO法人土佐の森・救援隊」及び現在の「土佐の森グループ」の各団体に継承されている。(NPO法が成立したのは1998年。)
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懐かしき隊員のこと
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NPO法人土佐の森・救援隊
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土佐の森グループ
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◆活動理念(森林救援隊)

①病める森林、山村地域の限界集落化など地域問題解決のため、古来からの産業である「林業」を「森業」に転換し、NPOのマンパワーを森林環境保全、地域再生(地域づくり、地域おこし)につなげること。
<「林」から「森」へ・・・多くの
仲間が集う>
②森林を所有する自伐林家、また、林業に関心のある森林を所有しない他伐林家を掘り起こし、主体的に森業(林業)に関わっていける仕組みを作ること。
<仕組みとして「
土佐の森方式」を提唱>
③これまで、森林・林業に関わることがなかった都市部住民に森林・山村における諸問題に気づいてもらい、その解決に自ら参加できる道筋をつけること。
<第三セクターへの
参加者が激増>
④森林・林業・農山村における諸問題を解決するための実践活動を行うことができる人づくり・組織づくり・ネットワークの構築をすること。
<第三セクター(NPO)としての人・組織づくりで「
土佐の森グループ」を構築>
⑤農山村の伝統文化や技術、魅力を経済活動につなげて地域の活性化のための取り組みをおこなうこと。
<第三セクターとしての経済活動を展開、
モリ券システムを開発>
⑥これらの活動をボランティア精神を根底に、継続できるよう、経済基盤のある組織と運営方法を確立し、農山村におけるリーダーシップのモデルケースとすること。
<第一、第二セクターを巻き込み
全国へ展開>
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この森林救援隊の活動理念は、NPO法人土佐の森・救援隊が継承してきましたが、平成23年4月同法人が「自伐型林業の全国展開事業」と「仁淀川町地域木質バイオマス資源活用事業所の関連事業」に特化して活動を行うことになった(平成23年3月30日に開催された臨時総会で決定。定款の変更などを行いました。)のを契機に活動理念の一部修正が検討されています。
なお、土佐の森グループ(同法人を除く)は修正することなく、そのまま(6項目)継承しています。
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活動理念の一部修正
NPO法人土佐の森・救援隊四宮事務局長による一部修正(案)です。
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