<2017.2.1.22.27>
【写真】非法人NPO
吉野川森林救援隊によるNPV活動(高知県土佐町)
昔は当たり前であった自分の山は自分で管理する(自伐林家)、一人で出来なければ寄り合い<結い>で行う(他伐林家)林業のこと。
自伐林家がひとりで行うのが、一人親方ならぬ「
ひとり自伐林業」。
一人親方(ひとりおやかた)とは、労基法で定義づけられており「建設業、林業などで労働者を雇用せずに自分自身と家族などだけで事業を行う事業主」のこと。
「ひとり自伐林業」は高知県田野町の「
モネの森」、佐川町の「
谷岡青年の森」で行われています。「ひとり」といっても、当然「家族」は手伝います。家族で行う自伐林業です。
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家族自伐林業
また、土佐の森グループでは、一人で出来ない森林所有者と森林整備協定を結んで、特定非営利活動団体(NPO=労基法上の一人親方の集団で、家族・仲間など雇用関係なしで事業を行う事業主)として森林整備活動(林業)を行っています。寄り合いで行う自伐林業(自伐型林業)という所でしょうか。
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寄り合い自伐林業(自伐型林業?)
・寄り合いの「
仲間たち」(NPO法人土佐の森・救援隊)
実活動は、「特定非営利活動を行うボランティア(NPV)」が手掛けていますので、土佐の森グループではこの活動を「NPV活動」と称しています。このNPV活動(自伐型林業)は、モリ券を介したいわゆる「
土佐の森方式」(
ボラバイト)で実践されています。
モネの森では「ひとり自伐林業」とともに、非法人NPO森援隊の「NPV活動」としても行われています。
モリ券を介する第三セクターの「土佐の森方式」ではなく、第二セクターに属するであろう「一人親方の自営業=自伐林業(
自伐型林業)」が、今、地方創生の波に乗り全国的に注目を集めています。
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自伐型林業について
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[参考]
辞書に寄れば、<結い>とは労働力を対等に交換しあって田植え、稲刈りなど農の営みや住居など生活の営みを維持していくために共同作業をおこなうこと、もしくはそのための相互扶助組織のことをいう、とあります。
以前はこの林業(山仕事=林の営み)における寄り合いが森林組合であったように思われますが、国策に沿った営利追求業者請負型の経営を強いられる森林組合は「自伐型小規模林業」の対極にある「業者請負型大規模林業」をがむしゃらに推進する企業体になっているというのが現状でしょうか。
*資料(「
NPO法人土佐の森・救援隊公式ブログ」より)
①
自伐型小規模林業とは・・・②
活動理念③
自伐型林業とは?(「自伐協HP」より)
④
近年の自伐型林業ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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■New自伐型林業のすすめ(編著:中嶋健造/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)
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