<2017.1.2.21.00>
日本各地で地域づくりに取り組む人々の活動やおすすめの動画などを紹介するNHKのサイトがあります。
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地域づくりアーカイブス この中に、「地域づくりブログ」というコーナーがあり、NPO法人土佐の森・救援隊の中嶋理事長が「土佐の森から~未来へのたより」という タイトルで、「
自伐型林業」での山林・中山間地再生への挑戦について連載しています。
◆「土佐の森から~未来へのたより」(中嶋健造/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)
第1回~第6回・・・15日に、
アップします。
第7回・・・16日に
アップします。
第8回・・・17日に
アップします。
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■日本林業
日本林業の人工林の歴史は古く、奈良吉野や鳥取智頭では室町時代や戦国時代から植林が始まったのではないかと言われている。高知県でも魚梁瀬千本山は天然杉ということになっているが、藩政時代の素晴らしい山林保護管理思想の賜物(次世代に残された優良森林)であることには間違いない。
戦時中の乱伐、森林未整備により荒廃した山林の復興から始まった戦後の「日本林業」は、国策として『林業基本法』を軸とした予定調和論型林業を推し進めてきた。日本のあらゆる産業が高度成長を成し遂げるなか、林業という産業も強力な国策に支えられて同様の成長を続けてきたが、昭和の終わり平成の始りの頃には
林業の構造的な欠陥(注:1)が露呈しはじめ、産業として生き残れるか、衰退産業として消えてしまうかの岐路に立たされた。
秋はまさに、
本質的な林業の構造改革(注:2)を実施するか、はたまた既往路線(予定調和論型林業)を進めるかの分岐点であったと考えられたが、国策としては後者を選び「森林流域管理システム」の導入、それに続く「新林業生産システム」、「森林・林業再生プラン」へと続いて、今日に至っている。
(注:1)林業の構造的な欠陥
林業のみならず第一次産業の構造的な欠陥とは、産業としての経済活動、商業活動の根底となる「物の価格=物価」に対して無頓着であり、さらに「営業活動の鍵となる価格決定のメカニズム」などを蚊帳の外に置いた産業体質のことをいう。
(注:2)本質的な林業の構造改革
戦後の国策(予定調和論型林業)として行政が一貫して行ってきた「林業の構造改革」は、インフラ整備(基盤整備)と資本装備(森林組合の経営強化)であったが、それだけでは林業の構造的な欠陥を克服することはできない。本質的な林業の構造改革とは、そういった林業の構造的な欠陥を克服することが出来うる改革のことをいう。「価格」及び「価格決定のメカニズム」に真摯に向き合い、「構造改革」をすすめなければならない。
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フォーラム「我が国森林・林業の再生をいかに進めるか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[中嶋健造氏の関連情報]
■ソーシャルイノベーション(日本財団HPより)
◆フォーラム2016
近年、日本の社会課題は高度化・複雑化しています。今後これらの解決には、行政、企業、NPO等団体、研究機関などのセクターを超えた協力体制が必要になると私たちは考えます。
このため日本財団は、マルチセクターの協働による新しい発想とネットワークで解決を促し、ソーシャルイノベーションのハブとしての役割を実行するため、2016年9月に各セクターからの参加を募った大型イベント「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」を開催しました。
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このフォーラムで、NPO法人土佐の森・救援隊(自伐型林業推進協会)の中島理事長が「自伐型林業が世界の森林を救う」というタイトルでプレゼンを行いました。
詳しくは、
ここから
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世界をリードする森林大国日本へ・
論壇「自伐型林業」 ・
自伐型林業 魅力知って(
高知新聞/2016.9.25より)
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近年の自伐型林業(「高知新聞/2016.5.17)
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〔NPO法人土佐の森・救援隊の関連情報〕
■2016四国の森づくりin高知
四国の森づくり(高知県内の森林保全活動事例)などを報告します。
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高知県内の森林保全活動事例(報告)
(NPO法人土佐の森・救援隊をはじめとする高知県での土佐の森グループの「森づくり活動など<森林保全活動事例>」を紹介します。)
②
四国山の日賞(平成28年度の「四国山の日賞」の受賞団体<こうち森林救援隊&朝霧森林倶楽部>を紹介します。)
③
朝霧森林倶楽部(「四国山の日賞」を受賞した朝霧森林倶楽部を紹介します。)
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自伐型林業について(NPO法人土佐の森・救援隊中島理事長の「自伐型林業」の取り組みを紹介します。)
⑤
ソーシャルイノベーション(日本財団HPより) (日本財団のソーシャルイノベーションフォーラム2016を紹介します。)
⑥
四宮先生がラジオに出演(NPO法人土佐の森・救援隊四宮事務局長の「土佐の森方式」の取り組みを紹介します。)
⑦
土佐の森方式による森林整備システム(土佐の森グループの「
土佐の森方式の
森林整備協定」などによるNPV活動を紹介します。)
(1)
佐川町編 (2)
田野町編 (3)
633美の森編⑧
しあわせみかん山(NPO法人しあわせみかん山岩間理事長の「しあわせみかん山」の取り組みを紹介します。)
⑨
懐かしき仲間(隊員)のこと(土佐の森グループの仲間たち<マンパワー>を紹介します。)
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[広告] こうち自然村
①New自伐型林業のすすめ(編著:中嶋健造/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)
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②林業新時代(編著:家中茂/鳥取大学准教授)
「
林業新時代─「自伐」がひらく農林家の未来」(シリーズ地域の再生/第18巻)
大規模・高投資・高性能機械で材価も環境も破壊する集約化政策を超え、小規模・低投資・小型機械で仕事をおこす。
1 土佐の山間から――始まりへの予感
2 日本の森林の現実と研究及び政策との乖離
3 NPO法人「土佐の森・救援隊」を淵源とする「自伐林業」運動の全国への波及
4 自伐林業運動の展開
5 未来につなげる「責任ある林業」
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あらまし 出版元は「
農山漁村文化協会」でネットで購入できます。
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