[コード番号2016.10.27.5.19]
土佐の森・文芸(レポート)
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【写真】真人神社(佐川町)のご神木。境内に林内作業車とユニックを持ち込み、土佐の森方式によるイベント(C材祭り/搬出・集積・運搬NPV活動)を行いました。中央で活動の差配/現場監督をしているのは神主さんではなく限界集落薪宅配を支える「
ヒゲの神様」田植氏。薪原木用広葉樹が慢性的に不足している折、二礼二拍一礼の感謝です。
奥山の森(原生林・自然林)には、樹齢100年を越すような大樹がいくらでもありますが、人間の手が入った人工林、里山、集落周辺には、そのような大径木は滅多にありません。(何故なら、戦後の国策ですすめた
予定調和論型林業<50年をワンスパンとする
法正林思想の森づくり>の結果、大径木と小さな木々が混在する「森」が消滅し、単純な針葉樹の同じ大きさの木が並ぶ「林」ばかりになってしまったからです。これが「
日本林業」の現状です。)
・法正林(田中敦夫)・・・
ここからしかし例外があります。スギ・ヒノキ・広葉樹などの大径木が忽然として群生している場所があります。そのような所には必ず神社があり、山神様、里神様など萬の神様が祭られています。
このような神社の森のご神木が台風などで倒れたとき(傾いたとき)は、ほとんどの場合、森林組合などの林業プロ(時に
空師の出番です。)が伐採・造材し、木材相場を遙かに超える高い価格で引き取られるケースが多いのですが、中途半端な大きさや芯が腐っているなど材質的に問題のある樹木は伐採だけして境内に放置される事も多々あります。放置されたA材にならない大樹は、C材として薪に加工して利用するには「最上級の原木」となります。まさに、放置されたご神木のある神社の森は宝の山です!
神社の森のご神木が台風などで風倒木になった場合、そのご神木を薪の原木として、有難くいただくケースがあり、土佐の森グループでは、そのような「神社の森(宝の山)」でのNPV活動(C材祭り)を積極的に実施しています。
なお、ご神木は土佐の森グループのメンバーによる「
C材で晩酌を!事業」で「木の駅ひだか」へ搬送され、薪倶楽部のメンバーが薪に加工しています。有難い「ご神木の薪」ということで、この薪を使う薪倶楽部のユーザーの方にも、ご利益があるかもしれません。
①
田野八幡宮(田野町)
【写真】田野八幡宮でのC材祭り。軽トラにC材(薪原木広葉樹)を満載して「今日の晩酌代ができた!」とご満悦の在りし日の故好永さん(2014.11.20/田野町にて)
【写真】「木の駅ひだか」へ持ち込まれた田野八幡宮のお宝<ご神木>(エノキ/長さ180cm・直径60cm・重量350kg)、持込者は尾立隊員。勿論「
C材で晩酌を!事業」(C材1トン=3000円/隊員はモリ券)の対象ですので、尾立さんは、この薪原木の搬送活動だけで2モリをゲット、2日分の晩酌代を確保しました。
②
伊野天神様(いの町)> 「片岡レポート・
盆中搬あり」
③
真人神社(佐川町)
④
須賀神社(佐川町)
⑤
安田不動明(安田町)
⑥
宇佐八幡宮(日高村)
⑦
八坂神社(高知市)
こうち森林救援隊も、しばしば神社からみのオファーがあります。これは神霊間の情報網によるものだと、神官モドキの片岡さんは勝手に解釈している。
情報網の元締めはおそらく高知市鏡の梅の木におさまる八坂神社であろう。10年以上も中川事務局長を中心にして隣接の梅の木公民館で、まじめに森林保全に取り組んでいるボランティア活動を八坂神社の主祭神・素戔男尊が認め、神霊ネットワークで「この連中にやらしてみたら」と情報を流し、関係者を通じて偶然を装って実現するという見方です。
どうですか、見えない世界ゆえに簡単に否定は出来ないでしょう・・・。(霊妙な片岡カルトワールド)
ちなみに神話の世界では、この世で初めて植林をしたのがこの素戔男尊とされている。本来森林保全と関係が深い神様なのである。
さて、ここからは[片岡カルトワールドの広告]ですが・・・
神様ごとでお悩みの方はいませんか。神官モドキのワールド長<片岡駅長 ん?>のご祈祷のお布施はわずかモリ券数枚で済みます。もっとも効験があるかどうかは定かではありませんが・・・。(但し、家庭内に鎮座する「山のカミ様」は対象外です。)
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[ひとくちメモ]
◆八坂神社の主祭神・素戔男尊(スサノオノミコト)
天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。粗野な性格から天の石屋戸の事件を起こしたため根の国に追放されたが、途中、出雲国で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して奇稲田姫(くしなだひめ)を救い、大蛇の尾から天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を得て天照大神に献じた。新羅に渡って金・銀・木材を持ち帰り、また植林を伝えたともいわれる。木がないと子が困るだろうと、木の種類ごとに用途を定め、息子に命じて全国に植えさせたという。
◆神々の土佐の森
【写真】荒木神官の所作をじっと見つめて修業する片岡神官モドキ、隣は自伐林家の仲間入りをした
谷岡少年、ひとりおいて薪宅配サポーターの
本川の伊東君。ちなみに、薪宅配サポーターには、
女神様と
ヒゲの神様がいます。(黒田さんちの「山の神」/いの町成山)
土佐の森には、
仏様もおるでよお・・・ん?
雨にも負けず風にも負けず
いつも仏様のように
静かに笑っている・・・
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