<2017.12.20.1.17>
◆質問者 福井照(自民党高知県衆議院比例区)

『この写真(これは東日本大震災の津波による災害ではなく、九州北部での山津波による災害です )の流木、50年生、60年生です。国策に従って自分で植えた木に自分の家が押し潰されるという悲劇です。』
・九州北部豪雨災害・・・
ここから 『質問は二つ・・・』
①『今回の流木による下流の集落被害など踏まえ、どのような対策を講じていくのか。』
②『そしてその一方で国内の山は今までになく豊かになりました。森林環境税の創設も決まりました。こうした中、齋藤大臣のお考えと決意をお聞かせ下さい。』
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◆答弁者 齋藤健(農林水産大臣)

①『九州北部豪雨は木の根より深い部分の崩壊発生により流木災害となりました。これを踏まえて流木を補足する形の治山ダム整備と併せ、樹木の根や下草の発達を促す間伐等森林整備を推進し、地域の安全、安心の確保に努めます。』
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[所感雑感]
大臣は、治山ダムと砂防ダムの違いがよく分ってないようです。流木を補足する形のダムは一般的に砂防ダムであり、治山ダムは「沢抜け」(山津波)を予防し森林を維持・造成するダムのことをいいます。
また、間伐等森林整備の目的は、樹木の根や下草の発達を促すこと? のように聞こえますが、 間伐の意義をこのようにとらえているとすれば、認識不足も甚だしいものがあります。
・治山ダムと砂防ダムの違い・・・
ここから(高知県須崎林業事務所HPより)
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[参考]
◆治山事業と砂防事業の違いは?
ひとことで難しく言うと、「森林法に基づき保安林内で行う」のが治山事業で、「砂防法に基づき砂防指定地で行う」のが砂防事業です。
やや易しく言うと、「水資源のかん養や山地災害を防ぐための森林を維持・造成する」のが治山事業で、「河川からの流れ出した土砂で人の命や財産が奪われることを防ぐ」のが砂防事業です。
どちらも山あいの渓流や急峻な斜面で行われる工事として共通点も多いのですが、最も大きなちがいは、治山事業では森林を造成する植栽工事や、森林を健全化するための下草刈りや間伐などの作業も行っていることです。
また、同じ土石流災害を防ぐという目的であっても、治山事業で設けるダムは、その周辺の森林を守ることで、ダムと森林の土砂流出防止機能を一体的に発揮させることを目的としているため、ダム本体のみで土砂の流出を止めることを目的とした砂防ダムよりは小規模なものとなります。
なお、近年では、砂防事業においても、河畔林(植生)の土砂固定機能に着目したり、自然環境に配慮し緑化工を併用した工法なども採用されています。
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②『また、我が国の森林は、現在主伐期を迎えつつあり、伐って使って植える循環利用の確立も必要ですが、現実は山主と
森林経営体間で経営の意向の
ミスマッチもあり、
資源の活用が不十分の現実もあります。』
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[所感雑感]
我が国の森林は主伐期を迎えつつあり・・・との答弁ですが、これは国策(
予定調和型林業)での話であり、志のある森林所有者は50年をワンスパンとする「資源たる森林を、伐って使って、植えて、育てて、間伐(伐って使って)を繰り返して、そして50年で伐採(主伐/皆伐)」という予定調和理論を前提とした循環利用はあり得ないと思っています。
・予定調和型林業・・・
ここから 森林経営体とは?
ミスマッチの内容は?
資源の活用が不十分なのは、何に起因しているのか?
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②『農水省では今後について、
経済ベースに乗る森林は
経営管理権限を市町村を介して
意欲ある林業経営体に集積、他については
市町村による公的管理が必要と考え、これらの実現を目指して
新たな森林管理システムにつき検討し、関連法案の今国会提出の準備を進めています。
さらに、これら新システムの円滑な機能を担保させる必要財源として仮称森林環境税の活用も検討しています。』
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[所感雑感]
経済ベースに乗る森林とは?
経営管理権限とは?
意欲ある林業経営体とは?
市町村による公的管理とは?(なぜ市町村なのか?)
・新たな森林管理システム・・・
ここから これまでの国策による「森林管理システム」の総括は出来ているのでしょうか?
一般会計予算で執行すべき林野庁の「新たな森林管理システム」に、目的税的な森林環境税を活用することは如何なものかと思います。
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[参考]
◆施政方針演説(安倍晋三首相)
其の1・・・
ここから(所感雑感)
其の2・・・
ここから(提言)
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