■高知道 まさかの崩落(高知新聞/2018.7.8)

高知大学の教授は「(高知道の崩落は)想定していない場所の地面が動き、想定していない外力が構造物に掛かったということ」と解説しています。
地滑りや面的な深層崩壊ならその解説通りと思いますが、崩壊が「沢抜け」なら想定されたことではなかろうかと思います。
写真を見る限り、高速道の上下線の橋脚はともに、こともあろうか「沢のど真ん中」に立っています。崩壊の様子も裏山が面的に崩れたというようなことでもなく、地滑りを起こしているようにも見えません。「土砂や倒木が押し流した」と記事中にあります。これは立木を伴った土石流(山津波)に起因するところの災害ということであり、典型的な「人工林の沢抜け」による被害と考えられます。
今の日本列島は大雨による「沢抜け」がどこででも起こりうる状態になっています。
これは深刻な「森林問題」です。

◆森林問題・・・
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9日の高知新聞に掲載された写真です。
◆沢抜け
今回の豪雨による災害の状況がテレビ、新聞などで報じられていますが、河川の氾濫による被害のうち土石流に起因するところの被害は、ほとんどが森林崩壊によって起っています。
また、ニュースの映像や写真を見ると、その多くが「沢抜け」による森林崩壊のように見受けられます。しかし、相変わらずNHKはじめマスコミは「裏山の崩壊」「深層崩壊」とばかり報じ、その崩壊のメカニズムなどを解説しています。これほど「沢抜け」による被害であることがはっきりしているのに、何故に「沢抜け」であることを報道しないのか不思議でなりません。
近年、これほど「沢抜け」による土石流(山津波)の災害が多発しているのか? 沢抜けの実態、崩壊のメカニズムなどをきちんと把握しないと防災対策も災害対応の仕方もあったものではありません。(海の津波に対する災害対応については東日本大震災以降、万全の対策が講じられていますが、山津波に関してはその発生メカニズムについて議論されることもなく、対策もほとんどなされていないのは何故なのでしょうか?山津波の破棄力、恐ろしさをもっと認識すべきです。)
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平成30年7月1日~7日は台風、梅雨前線による半端無い大雨が続き、平成最後にして最大の豪雨災害「西日本豪雨災害」となりました。昨年の今ごろは「九州北部豪雨災害」に見舞われていたことは記憶に新しいところです。NHKの災害報道などを見ていると、昨年の九州北部の災害の教訓が生かされないまま、今回の「西日本豪雨災害」になっているように感じます。
NHKの防災情報では、『裏山の崩壊による土砂災害の対応として2階の山側でない部屋に・・・』と1年前から同じ内容を繰り返しています。九州北部豪雨災害で如実に分ったことですが、裏山の崩壊(面的な深層崩壊)より、立木を伴った土石流(山津波)を引き起こす森林崩壊(=線的な「人工林の沢抜け」)の方が圧倒的に危険も被害も大きいものとなります。
それ故「裏山の斜面の崩壊」より「森林の沢抜け」に対する効果ある対応(情報)が求められると思います。しかし、毎回のことですが災害特番では「沢抜け」による森林崩壊による土石流(山津波)について解説することもなく、相変わらず「裏山の崩壊による土砂災害」という報道ばかりなのは残念です。
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[プレイバックデータ]
◆九州北部豪雨災害<掲載日:2017.7.15>

九州北部で記録的な豪雨により『土砂災害』が発生したことが連日のように報道されています。この災害、写真で見られるとおり「土と砂」による災害ではなく「土と木」による災害の様相で、むしろ『土木災害』と言う方がピッタリしているかもしれません。


何故、これほどまでの木材が土石流となって流れてきたのでしょうか。答えは、森林が土壌層から崩壊して、根ごし流失したからです。森林の崩壊には「表層崩壊」と「 深層崩壊」があるとテレビの災害特番等で解説されていますが、もう一つ「沢抜け」という崩壊があることには、あまり言及することがないようです。
詳しくは・・・
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[参考]
◆育ちすぎた森は、水害を拡大しているのか(田中敦夫氏)
昨年の九州北部水害、今年の西日本豪雨。そして毎年の台風被害……。それらの報道を見聞きすると、近年被害をもたらす主な要因が変わってきたように思う。
単に山崩れと洪水による流水・水没による被害だけでなく、洪水で流された樹木が被害を大きくしている、と指摘されているのだ。これまで森林があれば水害が防げたのではないか、と言われていたのと若干様相が違ってきた。
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