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土佐の森・文芸 融通無碍
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[第1話] 雑然の森<竹内一>(2019.11.8/高知新聞)
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◆雑然の森(2019.11.8/高知新聞「話題」より)

国策として行われている「予定調和型林業」は人工林の美しさを強調します。
安倍元首相の口癖、美しい国日本、美しい森、美しい山々・・・云々。
しかし、この美しさは管理された公園の樹木、街路樹、はたまた単調に整備された人工林の整然とした美(=見た目の美しさ、絵画的美しさ)を言っているように思えます。
安倍元首相が1月の
第196回通常国会施政方針演説で高らかに『(人工の)美しい山々を次世代に引き渡します』と宣言しています。
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五 地方創生(農林水産新時代)
戦後以来の林業改革に挑戦します。豊富な森林資源を有するわが国の林業には、大きな成長の可能性があります。
森林バンクを創設します。意欲と能力のある経営者に森林を集約し、大規模化を進めます。その他の森林も、市町村が管理を行うことで、国土を保全し、美しい山々を次世代に引き渡してまいります。
施政方針演説
本来あるべき自然の森の姿は雑然としているはずで、
森林問題を考えるなら「雑然とした美しさ」を深慮し、人間が関わる森(人工林)については雑然の森(自然林)に近づけるような施策を展開すべきで、行なうべき施業は「予定調和型施業」ではなく「近自然林型施業」と考えます。
森林問題昭和が終わり平成が始まった頃、
予定調和型林業に抗し流された、はたまたNPO法人土佐の森・救援隊の設立に奔走した、郷土史家南寿吉(本名・田所賢一氏)が真逆の理念・
近自然林施業を提言しています。
予定調和型林業近自然林施業ーーーーーーーーーーーーーーーー

木の駅ひだかの定例会(2019.11.15) に新入会員として参加した竹内一さん。
◆竹内一さんの「土佐の森・文芸」
[第50話]なんのこっちゃ①<竹内一>[第51話]なんのこっちゃ②<竹内一>[第52話]薪を割る<竹内一>[第53話]風に誘われて<竹内一>[第54話]叫ぶバスキア<竹内一>[第55話]パントリー<竹内一>**************
ブログ
土佐の森・文芸/融通無碍(南寿吉著)

編集・発行
土佐の森グループ/ブログ事務局
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南寿吉先生の遺作(高知新聞/2021.7.2)2024.02.29.23.59