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土佐の森・文芸 融通無碍(南寿吉著)
[南史観<私観>]
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<令和4年6月5日発信>
【第18話】
■風になって
旅人になり知らぬ町を訪れると
最初に高台に上り、風になって全体像をつかむ。
そこから下りて町中に入り細部を見て回る。
こういう方式を取ることが常套法だった。
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人生は旅
その終わりはいつ来るか、分からない。
若い頃の旅を思う。
人生は旅(融通無碍/第23話)旅人よ(融通無碍/第8話)高台に立てばより広い視野がもてる。だが全体を見渡せるわけではないから、高いところに登って全景を、概略を理解し、その印象を反芻しながら下りる。そして狭い露地、広い大通りを歩く。
人は所詮アリ(蟻)である。アリのままなら地べたを這いずり回るしかない。アリも経験を積むことによって、自分周辺の概略はいつの間にか体得する。
経験から共通項を取り出し、心のなかに仮説を立てる。
この仮説でやっていけるか、心中期するものがある。
千の風になって最後の旅立ち(融通無碍/南史観<私観>)**************
ブログ
土佐の森・文芸/融通無碍(南寿吉著)
編集・発行
土佐の森グループ/ブログ事務局
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元高知県知事橋本大二郎氏
南寿吉先生の遺作(高知新聞/2021.7.2)融通無碍/総集版