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土佐の森・文芸 融通無碍
自然観
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<令和7年1月5日発信>
【第49話】

境界域の可能性を高く評価してきた。
異種が入り混じった世界は、単独で構成される世界では思いもつかぬ豊かさがある。
例えば森林はどうか。針葉樹と広葉樹の世界。広葉樹にも常緑と落葉がある。一般的には針葉樹は常緑が多いが落葉するものもある。
厳しい自然環境では単一種の植物が繁茂する可能性が高くなる(=純林)。貧弱とも呼ぶべき植物相だ。厳しいがため生育に適した種はごく少数だ。そこでは他種の植物が進入しても環境に適合しないから大きく成長できない。
PV土佐の森・文芸[第1話] 雑然の森(2019.11.8/高知新聞)
海岸は砂地で乾燥しやすく潮風も吹くから乾燥と塩分に耐える性質の強い限られた植物しか育たない。
極寒の地には寒さに耐えるものしか残れない。
砂漠は高熱と乾燥に強いものしか生存しない。
できるだけ多くの可能性を残したかった。
主義主張の違いを乗り越えてともに歩もうと考えていた。他を排除しない。
そのため出来ることは実行する決意を、こころざしをもっていた。
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◆汽水域<きすいいき>
川は海に注ぐ。海水は塩分に富み、川は塩分を含まない水である。河口付近ではその両者が交じり合う、海とも川とも呼べない領域が生じる。これが汽水域だ。
シロでもクロでもないグレーゾーンである。人間も国も同じようなことがいえるかもしれない。
人間を男女に画然と分けることが可能だろうか、正しいことだろうか。山と平野を厳密に区分できるか。標高の高い土地を山と定義しても、やまあいの盆地にある田畑を山とすることは正しくあるまい。
国境は本当に線なのか、もしかしたら帯ではないか。
このグレーゾーンに息づくものたちが多様性、豊かさをもたらすのではないか。
中村/下田の風景(融通無碍/第6話)
四万十川の河口には広大な汽水域が広がる。
鯨くる海にまじはる・・・
四万十川百人一首/御供平佶海とうつとり婚(まぐは)ひ・・・
四万十川百人一首/横山美子**************
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南寿吉先生の遺作(高知新聞/2021.7.2)