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土佐の森・文芸 幕末足軽物語(南寿吉著)
[関連話]
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神戸海軍操練所
神戸海軍操練所跡
元治元年5月14日
勝海舟が幕府軍艦奉行に昇進して、幕府直轄の神戸海軍操練所が発足した。
勝海舟(融通無碍/人物評伝)土佐藩の
坂本龍馬、
近藤長次郎、
高松太郎、
望月亀弥太、
千屋寅之助、
安岡金馬、
北添佶磨ら勝海舟の私塾門下生が大挙して入所、航海術などを学んだ。
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[龍馬の手紙]
勝海舟の門人となり神戸に海軍操練所を造り、多くの仲間と稽古学問して船の訓練もしていることを、「エヘン・エヘン」とお茶目に自慢している「龍馬の手紙」がある。土佐の姉・坂本乙女に伝えたものだ。
龍馬の手紙(坂本乙女宛て<幕末足軽物語/関連話>)ーーーーーーーーーーーー
◆土佐藩の塾生(出身地/現在、年齢/この時)
坂本龍馬(高知市、30歳)近藤長次郎(高知市、27歳)高松太郎(安田町、23歳)望月亀弥太(高知市、27歳)千屋寅之助(香南市、23歳)安岡金馬(香南市、25歳)北添佶磨(日高村、30歳)新宮馬之助(野市町、29歳)◆その他藩の塾生(出身地/現在、年齢/この時、)
陸奧宗光(和歌山県、21歳))白峰駿馬((新潟県、18歳))伊東祐亨(鹿児島県、22歳)

薩摩藩士、神戸海軍操練所で航海術を学んだ後、薩英戦争にも従軍。鳥羽・伏見の戦い直前の「
江戸薩摩藩邸の焼討事件」で江戸から脱出、そのまま戊辰戦争に従軍。旧幕府海軍との戦いで活躍した。後に初代連合艦隊司令長官となり日清戦争では戦前の予想を覆し、圧倒的有利であった清国側の大型主力艦を撃破した。日露戦争では軍令部長として大本営に勤めた。明治38年、元帥海軍大将に任じられたが政治権力には一切の興味を示さず軍人としての生涯を全うした。大正3年逝去、享年70。
江戸摩藩邸の焼討事件(融通無碍/関連話)佐藤与之助(山形県、44歳)

安政2年、庄内藩砲術方を命じられ、同年9月、長崎に赴き、長崎海軍伝習所でグイド・フルベッキに測量や軍艦操練を学んだ。元治元年、神戸海軍操練所に司り、14代将軍徳川家茂の大坂港視察に帯同した。明治維新後は民部省の初代鉄道助となり、日本初の鉄道路線となる新橋 - 横浜間の鉄道敷設に尽力した。明治10年逝去、享年55。
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[融通無碍]
◆神戸海軍操練所
江戸幕府軍艦奉行の勝海舟の建言により幕府が神戸に設置した海軍士官養成機関、海軍工廠。
長崎に幕府が設置していた「
長崎海軍伝習所」が安政2年(1855)に廃止された後に継承施設のひとつとして神戸に開設された。
長崎海軍伝習所(幕末足軽物語/関連話)
長崎海軍伝習所
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幕臣でありながら幕府の瓦解を予見していた勝海舟の元には、多くの倒幕派の志士も集っていた。
蛤御門(禁門)の変の責を問われて勝海舟は軍艦奉行を罷免された。
蛤御門の変(融通無碍/関連話)さらに、土佐藩浪士(土佐勤王党の脱藩同志など)や、長州藩に同情的な意見を持つ塾生(伊東祐亨/薩摩藩士・後の初代連合艦隊司令長官、佐藤与之助/幕臣、後の民部省初代鉄道助(鉄道大臣)、陸奥宗光/紀州藩士・後の外務大臣、白峰駿馬/長岡藩士・後の日本造船界の先駆者 など)が多かったこの操練所は、幕府の機関でありながら反幕府的な色合いが濃いとして、慶応元年(1865年)3月9日に閉鎖された。
(神戸の海軍操練所が廃止されて途方にくれる海軍塾生徒の行き先の場所を探していることを記した龍馬の手紙がある。
池内蔵太宛ての手紙だ。)
龍馬の手紙(池内蔵太宛て<幕末足軽物語/関連話>)池内蔵太(融通無碍/人物評伝)坂本龍馬ら神戸海軍操練所の多くの塾生が、明治維新へと続く幕末の「
慶応という時代」に飛び込んで行くことになる。
神戸海軍操練所が閉鎖された直後の4月7日、禁門の変や社会不安などの災異のため「慶応」と改元される。
融通無碍/第32話(慶応という時代のこと)ーーーーーーー
[関連情報]
幕末の「海軍操練所」の遺構とみられるものが見つかったと、神戸市が発表した。
発見されたのは幕末に勝海舟の発案で幕府が設置し、坂本龍馬も学んだとされる海軍士官の養成機関「神戸海軍操練所」とみられる遺構。
神戸海軍操練所の遺構を発見
神戸海軍操練所は海軍士官養成を目的としており、艦船修繕のためのドックもあった。坂本龍馬、陸奥宗光らが学んだが、倒幕を目指す浪人らもいたため、反幕府的とみなされ1年で閉鎖された。
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海軍を作ろう!!(NHK龍馬伝)《勝麟太郎<武田鉄矢>の弟子となった坂本龍馬<福山雅治>と近藤長次郎<大泉洋>は、大坂で勝塾への入門者を探しはじめる。偶然再会した土佐藩の
沢村惣之丞<要潤>を説得し、仲間に入れる。》
沢村惣之丞(融通無碍/人物評伝) *****************
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南寿吉先生の遺作(高知新聞/2021.7.2)2021.04.01.22.58