
■森林ボランティアのための
「森林管理技術」に客観的なランク付けを・・
森林ボランティアのための、林業系の技術資格が存在しないため、「森林インストラクター」が、その代わりになっていますが、現状では「森林インストラクター」は、森林環境教育的な資格のきらいがあります。
【写真】間伐材の搬出技術(林内作業車)
全ての森林インストラクターが、そうとはいいませんが、林業作業現場で必要な、林業系の技術を習得していない人が多く、実践の森林ボランティア活動での施業現場では、指導力に不安があるといわれています。
様々な人が、森づくりの森林ボランティア活動に参加するようになった現在、森林ボランティアによる森林管理について、環境的な側面、安全性、地域社会への影響、森林資源の活用など、そろそろ明確な「森林ボランティアのための森林管理技術基準」を考える時期が来ているのではないかと考えます。
NPO法人土佐の森・救援隊としては、森林ボランティアのリーダーを育てたい、また、リーダーには基本的な技術をきちんと身につけてもらいたい、また、この人は、この程度の山仕事ができる、森林ボランティア活動ができる、という客観的な判断ができる基準のようなものが必要、ということになりました。
平成16年の通常総会で、森林・林業技術等認定委員会を設立し、森林ボランティアの森林管理技術のランク付けを行うことにしました。
例えば、チェンソーの使用では、当然チェンソーの知識、メンテナンスができなければならないし、何より伐採の技術が身に付いていなければなりません。最初から、その技術を持ち合わせている人はいないわけで、活動を通じて、徐々に技術をマスターして行くのですが、今、自分がどの程度のレベルかということを認識してもらうためのランク付けです。
それに加えて、森づくりの管理技術、森林ボランティアとしての意識程度、さらに、持ち合わせているボランティア精神等も加味して総合的に、ランク付けをしようというものです。
森林ボランティア活動に参加する各人に、自分の技量がどのくらいなのか、ということを共通認識として持っていただくわけですが、このボランティアのランク付けは、安全な山仕事をするための「ルール」と位置付けています。
山仕事をする上で「安全」ということは、ボランティアもプロも一緒で、機械を使ったときの安全管理は、最も大切です。個人の技術基準も必要ですが、組織としての作業安全基準というものも必要です。
この基準は、森林ボランティアは素人集団ゆえ、むしろプロ集団より厳しい基準が要求されます。
森づくりの目的がわからない上に、森林ボランティアとしての個人的な技術レベル、組織としての安全基準も知らず、また、森林ボランティアとしての心構え、というものも持ち合わせていないようでは、真の「森林ボランティア活動」はできるはずがない、というのが「NPO法人 土佐の森・救援隊」としての基本認識です。
森林ボランティア活動も、やっと社会的に認知されるようになりましたが、今、何が必要かといわれたら、資金的支援もさることながら、継続して指導できる人材だ、と考えます。
技術に差があるボランティアを継続して指導できる人がたくさんいれば、活動量が増え、日本の山をなんとかできるかもしれない、そういう仕組みを作っていけばいいのではないか、と考えています。
(橋詰寿男<高知市>正会員/理事長)
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