12月16日、高知市の「かるぽーと」で、セミナー『森林環境税とこれからの森づくり』を開催しました。(主催:NPO法人土佐の森・救援隊)
講師は、半田州甫氏、西田政雄氏、中嶋健造氏の3氏。
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[講演内容] (あらまし)
◆半田州甫氏:(株)とされいほく副社長。
「
(株)とされいほく」は、豊かな森林の創造により、森林所有者や林業関係者に、林業収益を還元すると共に、森林の公益的機能の維持増進を図り、これによる地域林業の振興と地域社会の持続的な発展を
基本理念として、利用間伐の推進を軸に
事業を展開しています。
特に、現在問題となっている、間伐の遅れた過密林分を早急に解消しつつ、採算性を確保するための手段として「強度間伐」と「事業地の集団化による大ロット化(団地化)」、「合理的な作業システム(H型架線集材)と機械化による省力化」に取り組んでいます。
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◆
西田政雄氏:NPO法人我が家を見直す会事務局長。
NPO法人我が家を見直す会は、住宅問題(健全な建物造りと住宅問題被害者支援)と、その基となる森林環境をテーマに、実践的な間伐事業を通し、河川環境や中山間地域問題を考え、高知県の山と街をつないでいく活動をしています。
また、インターネット防災ラジオ番組の製作、ブログ(「
西やんのNPO奮闘記」)での情報発信、住宅の防災対策から自主防災組織設立サポートまで、幅広いNPO活動に取り組んでいます。
さらに、私個人としてですが、森林環境税に関連して、独自の二つの新税導入を提唱しています。そのひとつが「
放置森林重加算税」、さらに「県外木材および軽量鉄骨住宅とマンション購入への環境負担税」を新たに展開し、森林・林業界に警鐘を鳴らしつづけています。
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◆
中嶋健造氏:NPO法人土佐の森・救援隊事務局長。
森林環境税を創設したときは、県下の森林を人間と自然との共生林、すなわち水土保全林と資源循環林にゾーニングすることを前提にしていましたが、どのようにゾーニングするのか、森林環境税をどのように使うのか、さらに、それを誰が実行するのか、などの視点が議論されないまま、出発しました。
継続されるであろう、森林環境税では、そのあたりを、キチっとさせて欲しいものであり、どのような森づくりをするのかを、まず明確にしていただきたい。
どのような森づくりをしなければならないかのヒントに、現在の高知県の森林、とくに土壌との関連をスライドで説明します。(スライドは省略)