旧小田町が主体となり、小田深山の自然や文化を保全・再生・活用しようという取り組みが進められています。
その一環としてまだ知られぬ小田深山の原生林を調査するための「小田深山調査隊」に参加しました。
さすがに素晴らしき原生林がそこにはありました。
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ブナ大木編]
胸高幹周り4m以上、小田深山ではこのようなブナの大木が当たり前のように点在しています。
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ブナ世代編]
この森をつぶさに見てみるとおもしろい仕組みが見えてきました。イノシシがブナを育てているのです!?写真はイノシシの食事場です。
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問題編]
ブナ林のある原生林からいきなりヒノキの人工林です。境界には何の緩衝帯もありません。いきなり人工林です。人工林は『
近自然林施業』を行い、針広混交林を造るべきです。
◆シンポジウム『
京都議定書と森林問題』(四万十川通信版)
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コシアブラ編]
この細い木は、山菜類では最高の「コシアブラ」です。高知県で、これぐらい群生しているところは知りません。
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課題編]
松林もあります。このような原生林は、尾根のみに残っており、そのすぐ両側は[問題編]で報告したとおりスギ・ヒノキの人工林です。この原生林帯自体を、またそのコアを守るバッファーゾーンを如何に太くしていくか、ということが課題です。
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渓谷美編]
紅葉に映える小田深山のメジャーな「渓谷美」をレポートします。
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総括編]
小田深山調査隊に参加して、わかったことを総括します。
結論としては、小田深山は、8割から9割近くが人工林化されているのですが、それにしても、お宝が多いところです。なんとかうまく保全と活用をさび分け、両立させていければよいですね。
(
中嶋健造<いの町>正会員/理事・事務局長)
◆
中嶋レポート
(土佐の森・救援隊活動報告/バーチャル[こうち自然村]版)
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[関連資料]
■中嶋レポート
オリジナルの『中嶋レポート』はブログ「里山’s Bar ~おおのたまらん!土佐の山・里~」に掲載されています。
ブログ・・・『
里山’s Bar ~おおのたまらん!土佐の山・里~』