<2017.1.28.22.20>

■森林は・・・
森林は「木の文化」には欠かせない木材を提供してくれます。きれいな水を蓄え、おいしい空気をつくり出してくれます。地球環境を守り、四季折々の美しい景観や貴重な動植物の生息の場も提供してくれます。又、山崩れや地すべり災害などから私たちの生活を守ってくれています。
このように、森林は、私たちの生活に欠かすことのできない重要な働きをしています。
この大切な森林は、これまで、農山村の人々によって守り育てられてきました。しかし、近年農山村の限界集落化(過疎化、高齢化)によって、これらの森林を守り育てる人がいなくなってきています。そのため、手入れの行き届かない、不健全な森林が増加し、今、森林は救援の手を待ち望んでいます。
■森林ボランティア
森林ボランティアは、大切な森林を守り、育てていくための活動を通じ、恵みある豊かな森づくりを行っていきたいと結成されました。森林ボランティアの活動は植樹、下草刈り、間伐などの森づくりがあります。そのほか、日頃、森や木に親しむ機会の少ない都市部の人々に森林や林業、山村の現状を知ってもらうためのイベント等を実施しています。森林ボランティアの役割は、実践活動を通して、森林・林業・山村が抱える問題を自らの問題とし、「森林を守る応援団」、「森林の良き理解者」になることです。
さらに、森林ボランティア団体(NPOなど)は、行政・民間企業/財団と協働して、<人><物><金>を大きく動かす社会経済活動、様々な産業界の一翼を担う、「新たな公共の道」として認知されています。
■森林ボランティア団体「
森林救援隊」の誕生
高知県において、森林組合などと同等に本格的な森林整備を行うことができる、いわゆる「森林ボランティア団体」は、平成8年に高知県知事橋本大二郎氏の提唱により仁淀川流域で「森林救援隊」が設立されたのが始まりです。
同9年には高知県(伊野林業事務所)の主導により「によど川森林救援隊」が発足、引き続いて「森林救援隊四万十」「源流森林救援隊」が設立され、さらに平成15年に森林環境税が創設されたのを契機として、高知県下に多くの森林ボランティア団体が誕生しました。(平成28年3月末現在、高知県に「森林保全ボランティア団体」として高知県に登録をしているのは、30団体)
◆
森林環境税◆
四国の森づくり 平成15年4月、高知県下の森林ボランティア団体を総括する団体(NPO)として、「NPO法人土佐の森・救援隊」が、高知県(須崎林業事務所、高知県森林センター)の主導で設立されました。
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■NPO法人土佐の森・救援隊
[設立の経緯等について]
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設立当時のことーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[概要]
・前身団体発足 平成14年9月 1日 源流森林救援隊(森林ボランティアセンター)
・結成年月日 平成15年4月12日 土佐の森・救援隊
・NPO認証 平成15年8月18日 高知県指令15高男女第161号
・登録会員数 64名 (平成26年4月1日現在)
・役員数 理事 8名、 監事 2名
・事務局 日高村岩目地字中山940-1・・・
地図(JR土讃線岡花駅西方800m、ローソン日高店の北100m)
(事務局長:四宮成晴)
・電 話:0889-24-5444
・FAX:0889-24-5399
・Eメールアドレス: tosa-wood@kochi.email.ne.jp
・ブログ
公式ブログ・支部 鎌倉、東京
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[会員名簿]2017.4.1現在 29通常総会資料より
会員一覧は
ここからこの情報は、個人情報のこともあり非公開とします。(平成30年3月)
(個人情報を前提に参照したい方は事務局まで連絡を)
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[活動理念]

①病める森林、山村地域の限界集落化など地域問題解決のため、古来からの産業である「林業」を「森業」に転換し、NPOのマンパワーを森林環境保全、地域再生(地域づくり、地域おこし)につなげること。
<「林」から「森」へ・・・多くの
仲間が集う>
②森林を所有する自伐林家、また、林業に関心のある森林を所有しない他伐林家を掘り起こし、主体的に森業(林業)に関わっていける仕組みを作ること。
<仕組みとして「
土佐の森方式」を提唱>
③これまで、森林・林業に関わることがなかった都市部住民に森林・山村における諸問題に気づいてもらい、その解決に自ら参加できる道筋をつけること。
<第三セクターへの
参加者が激増>
④森林・林業・農山村における諸問題を解決するための実践活動を行うことができる人づくり・組織づくり・ネットワークの構築をすること。
<第三セクター(NPO)としての人・組織づくりで「
土佐の森グループ」を構築>
⑤農山村の伝統文化や技術、魅力を経済活動につなげて地域の活性化のための取り組みをおこなうこと。
<第三セクターとしての経済活動を展開、
モリ券システムを開発>
⑥これらの活動をボランティア精神を根底に、継続できるよう、経済基盤のある組織と運営方法を確立し、農山村におけるリーダーシップのモデルケースとすること。
<第一、第二セクターを巻き込み
全国へ展開>
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[総会]
◆
総会の記録ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[活動状況]
◆活動の内容(定款より)
*森林整備のための作業イベント等に関する事業。
*森林整備のための施業技術向上及び、研修、研究、学習に関する事業
*その他、自然環境保全、環境教育、山村文化振興、産業の活性化等に関する事業。(スポンジ運動/エコ活動)(情報ネットワーク)(グリーンツー・地域おこし/地域づくり)(森林証券制度・地域通貨券/ファンド)(バイオマス循環システム)(地産地消運動)(自然・環境教育)(セカンドワーク・セカンドライフ、ボラバイト支援/NPV活動)(自伐林家支援)等々
森林整備のため「
土佐の森方式による森林整備活動システム」を提唱。システムの普及啓蒙を図るとともに、その実践活動を行っています。
◆活動の記録(
17年度/
18年度/
19年度/
20年度/
21年度/
22年度/
23年度)
以後の活動状況(総会・活動記録)などは「NPO法人土佐の森・救援隊/
公式ブログ」を参照してください。
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[活動拠点の変遷]
①東津野村(現津野町)船戸「県立森林ボランティアセンター」で設立

平成15年4月12日、県下各地の森林ボランティア組織、団体へのより専門的な林業技術指導、財政的支援、森林ボランティア活動のノウハウの伝承等を行うことができうる、全県的なNPO森林ボランティア組織として東津野村(現津野町)にあった県立森林ボランティアセンターで設立されました。(NPO認証は同年8月18日)
土佐の森・救援隊は、新設・既設のボランティア団体が、健全で、楽しく、安全な活動が出来るように、林業関係の本格的な技術指導はもとより、団体の運営ノウハウ、資金的援助までを含めた総合的な支援を行ってきました。
◆
設立総会
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[参考]
◆県立森林ボランティアセンター
今は「セイランの里」となっている津野山郷(旧東津野村)にあった県立森林ボランティアセンター(四万十源流センター)、ここには楽しくも、ほろ苦い様々な思い出が多々あります。
彼の地で誕生した四万十川の「
源流森林救援隊」を母体に、NPO法人土佐の森・救援隊を立ち上げたのは、四万十源流センター中庭の桜花が満開の平成15年4月のことでした。
そして、石を持て追われる如く四万十源流センターを去ったのは、津野山の山桜の蕾もまだ堅い2年後の平成17年3月のことで、NPO法人土佐の森・救援隊は
四国のテッペン本川へ
活動拠点を移しました。(
山藤花)
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②本川村(現いの町)に移転、「未来の森プロジェクト」「協働の森」などを手がける

【写真】本川村(現いの町)に到着した土佐の森・救援隊の面々(右端が四万十川流域に住んでいた清流保全活動家の山藤花)
いの町本川の「未来の森」は、四国の水瓶(早明浦ダム)吉野川の源流域にあります。平成16年度に「四国の山の日」が制定され、この森(フィールド)は、四国の森林ボランティアが集い研修する場所として整備されました。
NPO土佐の森・救援隊はこのフィールド)を拠点に、四国のてっぺん「ほんがわ未来の森」が四国の森林ボランティア活動、グリーンツーリズム活動のメッカとなるような活動を行い、いの町本川のプロジェクトに寄与しました。また、四国四県、四国森林管理局がすすめる「
四国の森づくり」に主体的に参加、協力をしました。
いの町の「
未来の森プロジェクト」、高知県の「
協働の森事業」(
三井協働の森)、
NEXCO協働の森)、農林水産省の「
田舎で働き隊」などに参画、各事業を完遂させました。
これらの実践活動を通じ、森林整備のための「
土佐の森方式による森林整備活動システム」を構築しました。
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③佐川町に移転、「バイオマスエネルギー地域システム化実験事業」に参画

【写真】バイオマスエネルギー地域システム化実験事業による発電&ペレット製造プラント(佐川町丙1494-1)
平成17年度に始まったNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の
バイオマスエネルギー地域システム化実験事業(実施主体は仁淀川町、事業期間は平成21年度までの5ヶ年間、事業総額は7億3千万円)に参画しました。平成22年3月20日に全ての事業が成功裏の内に終了しました。
詳しくは、
ここから・
林地残材の地産地用・多段階利用システムの構築「地域ぐるみの運営システム」(
四宮成晴/NPO法人土佐の森・救援隊事務局長)
・
全国に広がる「土佐の森方式」/林地残材の収集運搬システム(
中嶋健造/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)
ここで構築された各システムは、その後中嶋健造氏によって「自伐型林業」として全国に普及、
日本林業を再生するシステムとして注目され、神ってる的に大ブレイクしています。
実験事業の終了後、平成22年度から仁淀川町の委託によりNPO法人土佐の森・救援隊が管理・運営を行うことになりました。「仁淀川町地域木質バイオマス資源活用事業所」(所長は片岡正法氏)を立ち上げ、常勤6名、非常勤8名、及び多くの土佐の森グループの会員が
ボラバイトで、2年間にわたりプラントを経営しました。経済的にも技術的にも大変厳しい木質系バイオマスプラントの管理・運営を完遂させました。
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④日高村に移転、「木の駅ひだか」で多面的林業経営(森業)に乗り出す

これまでの(東津野時代の「NPOのマンパワー(
懐かしき仲間たち)」、本川時代の「未来の森プロジェクト(
土佐の森方式による森林整備活動システム)」、佐川時代の「バイオマスエネルギー地域システム事業(
自伐型林業のめばえ)」の)成果をふまえた多面的林業経営(森業)については、土佐の森グループ(NPO法人土佐の森・救援隊、
木の駅ひだか、土佐の森・薪倶楽部、森援隊、こうち自然村、モリ券ファンド、松本・片岡財団など)が引き継ぎ、今日に至っています。
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[「木の駅ひだか」事務局]
〒781-2154
高知県高岡郡日高村岩目地字中山940-1・・・
地図(JR土讃線岡花駅西方800m、ローソン日高店の北100m)
・電 話:0889-24-5444
・FAX:0889-24-5399
・Eメールアドレス: tosa-wood@kochi.email.ne.jp
「木の駅ひだか」駅長(片岡正法氏/前NPO法人土佐の森・救援隊理事長)

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[NPO法人土佐の森・救援隊ナウ]
NPO法人土佐の森・救援隊は、平成15年の設立以来、独自の活動理念に基づき、定款に定めた様々な活動を展開してきました。
近年、特に
東日本大震災の支援を契機に、定款に定めた活動の延長線上の活動として「起業/正業・副業<
自伐型林業/
小規模林業>支援」活動が大きな割合を占めるようになっています。
・
blog 自伐型林業
これまでNPO法人土佐の森・救援隊の立ち位置は第三セクターで「ボランティア精神を根底」にしたものですが、正業・副業の起業支援(自伐型林業・小規模林業)という新たな活動は「企業の論理を根底」とした第二セクターに軸足を置いたもの。第三セクター及び一部第二セクターを立ち位置とするNEW活動理念が必要との考えから事務局(四宮事務局長)により、現在の活動理念の一部修正が検討されています。

【写真】大粒の雪が降り続く中、たき火を囲み温まる避難住民=平成23年3月16日午後2時17分、岩手県大槌町・安渡小(「岩手日報」より)
東北支援の詳細は
ここから(四宮成晴/NPO法人土佐の森・救援隊副理事長兼事務局長)
◆自伐型林業(中嶋健造理事長)
・
自伐型林業について ・
自伐型林業 魅力知って◆土佐の森方式(四宮成晴事務局長)
・
四宮先生がラジオに出演ーーーーーーーーーーーーーーーーー
■活動理念の一部修正について
土佐の森グループが、日高村「木の駅ひだか」で多面的林業経営(森業)に乗り出したことにより、NPO法人土佐の森・救援隊の活動内容が大きく変わりました。現在、活動理念の見直し、及び定款の変更などが検討されています。
修正案については、「
NPO法人土佐の森・救援隊 公式blog」にアップされています。
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