NPO土佐の森・救援隊 代表
橋詰寿男
■NEDOのバイオマスエネルギー地域システム化実験事業を成功に導く

【写真】小規模林産現場における林地残材集積・搬出
(撮影:中川真理子隊員)
「高知県仁淀川地域エネルギー自然システムの構築」事業として、仁淀川町が川崎重工業と共同実施しているNEDOのバイオマスエネルギー地域システム化実験事業に参入。この事業は、民間企業、行政、NPOとの本格的な「協働プロジェクト事業」である。
平成18年度には実施計画書を作成し、19年度からは「小規模林産現場」における林地残材集積・搬出・運搬事業を本格的に開始した。当初、100トンの林地残材を集積・搬出・運搬する計画であったが、年度途中のソニア(株)のリタイヤーで、計画の見直しがあり、「小規模林産現場」で400トン、そのうち土佐の森・救援隊が200トンを引き受けることとなり、この数量の確保が、実験事業の正否の鍵を握ることになった。
土佐の森・救援隊ではオリジナルの事業「C材で晩酌を!」を創設し、森林ボランティアによる実践活動を開始した。さらに、アンケート調査に基づき自伐林家、農家林家などに呼びかけをした結果、爆発的に林地残材の集積・搬出・運搬が行われ、「小規模林産現場」だけで、仁淀川町のバイオマスエネルギー地域システムが稼働できる状態となった。
NEDOでの中間評価では、この活動成果が認められ、めでたく仁淀川町の「高知県仁淀川地域エネルギー自然システムの構築」事業は継続ということになる。
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NEDOのバイオマスエネルギー地域システム化実験事業が継続に!

なお、平成17年度に始まったNEDOの同実験事業の事業期間は、平成21年度までの5ヶ年間で、事業総額は7億3千万円とのこと。
【写真】バイオマス発電実験プラント
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C材で晩酌を!
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アンケート調査
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稼働し始めたバイオマスプラント(中嶋レポート)
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バイオマス通信:松崎武彦氏(四万十通信)