◆北山の森(高知市久礼野)

①協定年月日 : 平成23年8月1日
②期間 : 平成23年8月~12月
③面積 : 0.5ha
④森林所有者 : 松村譲氏
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[NPV活動/レポート]
フィールドの提供者は松村譲さん。松村さんは趣味の屋外レジャーでは当然のことなのでしょうが、日常生活においても薪を活用されているという本格的なECOライフスタイルを実践してます。土佐の森・薪倶楽部主催の「薪祭り」に参加した折り、四国電力の送電線直下の支障木を薪に活用する件で相談したことがきっかけでフィールドを提供することになったそうです。
搬出間伐を実施する協定フィールドの整備に先駆けて、松村さんからの要望で支障木などの伐採、搬出を行いました。

初回(7月30日)は、敷地内の日照を遮っているスギやヒノキの支障木(7本)の伐採から開始。これらの支障木は樹高が15m超えの巨木となっているものもあることや敷地内の建物や付属設備などに隣接していることから、高度な伐採技術を要すものでした。
まずは自宅への進入路沿いにあるスギの伐採からとなりましたが、直径46cm、樹高15m余りもある巨木のうえ、伐採方向の両サイドにはテレビアンテナや計器BOXもあることから、伐採方向の狂いは許されない状況に、一瞬の緊張感が走りましたが・・・。
狙いとおりの手前のヒノキの横に無事に倒すことに成功、まずは一安心と・・・。
伐採木は、炎天下の陽の光を受けながらも全員で枝払いを行い、払った枝葉は所定の集積場所まで搬送。

一本のスギから3mのA材を4本取ることができましたが、林内作業車に積み込まれたその姿は中々の圧巻。この材も、どこかの建築用材として活用されることになるかと思うと、何だかやる気が沸いてきます。
続いて、住宅に隣接して立っているスギ・ヒノキの伐採ですが・・・。
伐採木の横には大きな広葉樹が枝を伸ばしてきており、伐採方向は一方向しかなく、林内作業車でテンションを掛けての慎重な作業となりました。
寸分の狂いもない狙いとおりの伐採作業に思わず心の中で「よし、やったー!」と、叫んでしまったレポーターでした・・・。
最後に残されていた2本のヒノキも、林内作業車の力を借りての伐採と・・・。
これで住宅に隣接していた伐採予定のスギ・ヒノキの全てを処理することに成功し、この日の作業は完了。

第2回(8月1日)、3回(8月6日)は四国電力の送電線支障木として伐採され放置されたままのスギ材(中には直径50cmを超えるクラスの物も・・・)を土佐の森方式の軽架線で搬出しました。
林内作業車のオペレーターと玉掛け作業者との息が合わなければ重大事故に繋がることにも成りかねず、慎重な作業を強いられますが、現場はオペレーターからの視界が悪く苦労する場面も・・・。
それでも半日余りの作業で、【写真】のとおりの林地残材の収集に成功。土佐の森方式軽架線の威力を示す結果となりました。
関係官庁(高知市)への事務処理(伐採届け/森林法第10条の8第1項の規定による)も終え、協定の森林整備(間伐、搬出)は8月21日から開始される。

【写真】森援隊の土日会員。平均年齢は60歳を遥かに越しているようですが、パワーは健在です。どこからそんなパワーが出てくるのでしょうか・・・?某局長「作業後のアルコールに決まちょら~よ!」ですって・・・、ん!?(中川睦雄:ブログ「
こうち森林救援隊」より)