NPO法人土佐の森・救援隊事務局に文部科学省から教科書が送られてきました。「土佐の森方式」が高校の教科書にとりあげられたのです。

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◆文部科学省著作教科書7実技農業315高等学校用「森林経営」
第3森林空間の総合的活用の実際
1林産物生産の活動
木材価格の低迷は、森林経営者の経営意欲を喪失させ、森林の保育も低迷する要因となっているが、経営を改善する画期的な活動が全国で展開され始めている。
(1)副業型自伐林業の推進と地域マネーの取り組み
用材としては価値が低い間伐材を集めて、収入を得るしくみが工夫されている。高知県では、放置された間伐材をバイオマス発電機構やパルプ会社に提供し、地域マネーと交換する形で収入を得る活動を自伐林家などが実施している・・・続きは
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[ひとくちメモ]
◆このトピックスは・・・、
平成24年8月に岐阜県郡上高校の清水一馬君が土佐の森方式の研修にやってきたときのレポートに掲載しています。
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土佐の森方式の研修会に・・・(郡上高校森林科学科 清水一馬君)

【写真】土佐の森・救援隊の
林業女子と清水一馬君(633美の森交流館/2012.8.20)
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[清水君の意見]

木を切って売っても人件費さえ出ず、森林の仕事から労働者は離れ、高齢化がすすんでいます。戦後に植えられたスギやヒノキのほとんどが放置され、樹木の活力が下がってしまいました。
山が好きで郡上高校の森林科学科に入学した私は、希望の見えない(日本林業の)現状を知って、参りました。
10年後の木材自給率50%をめざして、という国が始めた「
森林・林業再生プラン」、こんなこと実現するはずが無い・・・
ところが、土佐の森・救援隊の取り組みは違います。日本林業の現状から見れば、土佐の森方式は林業の革命です。
岐阜県恵那市にNPO法人夕立山森林塾が土佐の森方式をモデルにして設立した明宝山里研究会があります。私は、郡上高校・研究会・夕立山森林塾のネットワークをつくります。また、高校卒業後は岐阜県立森林文化アカデミーに進学し、そのノウハウを学び、将来は地元で実践活動をしたいと考えています。この取り組みが、中学生の頃に夢見た「山で働く」ことにつながると信じて・・・
間伐をすると、森の中に木漏れ日が入り、希望の光も差し込みます。この取り組みが近い将来、自分の仕事、郡上の仕事として実現し、郡上林業の再生という希望を胸に・・・(清水一馬)
【写真】意見発表をする清水君(農業クラブ/高等学校農業関連学科の生徒による組織)